学校だより
心を合わせる
校長 古川 明子
9月22日(月)合唱コンクール。二東生の合言葉である「スマイル」の「マ」(まとまる)、「スマイル」の「イ」(一生懸命取り組む)を、学年が、クラスが一丸となり、歌声を通して披露する時が来ました。
合唱コンクール実行委員長の熱い思いの込められた言葉に引き続き、RaiBoC Hallに響いた1年生の学年合唱「地球星歌~笑顔のために~」と1年生のクラス合唱。1年生らしい、元気で明るく、伸びやかな歌声は、聴いている人を思わず笑顔にしてくれる、気持ちの良い合唱となりました。次は、2年生の番。学年合唱「語りあおう」と2年生のクラス合唱。低音がきれいに響く、混声合唱のハーモニーの美しさ、強弱を意識したメリハリのある合唱は、2年生の成長の証となりました。昼休憩後は、いよいよ3年生。中学校生活最後の合唱コンクール。どのクラスもこの日のために、限られた時間を活用して、練習に励んできました。準備は万端。緊張と高揚感の高まる中ではじまった、学年合唱「ふるさと」と3年生のクラス合唱。静寂の中に響く、息を吸う音。声の厚みと迫力、聴き手を曲の世界へといざなう表現力。伴奏と指揮、そして歌声が見事に調和した、合唱の醍醐味を味わうことのできる演奏となりました。お互いの声を聴きながら、歌声を、心を合わせようと、学年、クラスが一体となった合唱は、後輩たちの、先生たちの、そして聴きに来てくださった保護者の皆様の心に響いたことでしょう。
合唱は、声を合わせるだけでなく、心を合わせなければ、聴いている人の心に響く、感動を与える歌声として届けることはできません。自分一人だけが頑張って歌っても、合唱にはなりません。声を、響きを、リズムを、強弱を、曲の解釈を、そして「心」を合わせて合唱が完成するのです。学年が一体となった、クラスが一体となった、心の合わさった合唱は、今、このメンバーだからこそ奏でることができる、かけがえのないものです。
合唱コンクールを通して、「心を合わせる」ことを通してつむいだ絆を、「まとまり」を大切にはぐくみ、これからも相手を尊重できる、心豊かな二東生であってほしいと思います。そして、「一生懸命に取り組む」先に得られる、たくさんの力をみなさんの財産にしてほしいと願っています。
二東生の合言葉である「スマイル」の「マ」は、まとまる。そして、「イ」は、一生懸命取り組む。今年度もいよいよ後半戦。二東生の皆さんの、さらなる「スマイル」あふれる活躍を楽しみにしています。